俺氏、外付けHDDやめるってよ -データをクラウドに本格移行した話-
今まで山のようなデータでHDDが溢れかえっていました。 2TBの外付けのHDD(正確にはTime cupsule)と別の外付けHDDの計2台でデータを管理していました。しかも貰い物のHDDとか、古いPCのHDDを残しておいたりしてたので、ファイルが点在していて、どこにあるのか分かりにくかったりしました。
写真や動画、音楽データなどをせっせとHDDに貯めこんでましたが、バックアップの外付けHDDが壊れたのを機に、管理を見直すことにしました。 外付けHDDとか今時じゃないし、HDDが壊れた時のために二重でデータを保存するのも面倒でした。
そして今回、家から外付けHDDを駆逐し、データをクラウドに移すことにしました。 クラウドで、色んな面倒からオサラバです。 クラウドならバックアップもいい感じに2重3重で取っておいてくれます。
今回やってみた感想は、クラウドの値段は思ったよりこなれて来ている(DropboxやGoogle Drive、iCloudは1TBで1000円ちょい)のと、 iCloudはちゃんと使うと便利すぎてやばいことです。
iCloudは過去に色々紆余曲折があったり、iCloudフォトライブラリ、フォトストリーム(マイフォトストリーム??)とかややこしすぎる。 さらに、無料の5GBがすぐに使い切るので、アップデートを催促するダイアログがウザいなど、食わず嫌いだったのですが、実際に使うと、複数デバイスのデータをシームレスにつなげる神サービスでした。
外付けHDDの配線もなくなるので、スッキリ。ロボット掃除機も喜んでいます。
それでは、どんなふうに移行したのかをまとめます。
今までの構成
デバイス
Macbook pro 256GB
Android XperiaZ3
音楽
iTunes
ライブラリはTime capsule(無線Lan上の外付けHDDのようなもの)に保存
写真
mac - photos(写真)アプリ
ライブラリをTime capsuleに置いてましたが、激遅だしライブラリが壊れるしで最低でした。
バックアップ
Time machineで定期的にバックアップ。
Time capsuleを使用
それではどのように移行したかというと、
音楽
Before
Time cupusleにiTunesのライブラリやデータを置いて使ってました。
※音楽データを外付けHDDに置いて管理する感じ
After
音楽ファイルはgoogle play musicにアップロードしました。 自分の音楽ファイルを無料でクラウドに保存することができます。
音楽を聴くときは、専用のアプリを使うか、PCならブラウザから再生できます。 MP3に変換されますが、普通に使う分には十分。
移行時の注意
約2割の音楽が何故かお気に入りに入ってしまい、取り消すのが大変でした… 気に入らない曲に★1つや★2つを付けてたりしたので、それが混ざったかもしれません。 Play Musicは★が一つでもついていたらお気に入りにされるのかもしれません。
再生数とかプレイリストはちゃんと引き継がれてました。
AACもMP3に変換されてしまいますが、僕はほとんど気にならなかったです。
ロスレスやハイレゾで聞いている人は今まで通り、HDDを使うしかないと思います。
結果
今は主な音楽プレイヤーがSpotifyなのですが、Google Play Musicは結構満足度高いです。 よく使う曲、高品質で聞きたい曲はダウウンロードできます。 iPhoneは、音楽ファイルで40GBくらい使ってましたが、ダウンロードした数GBまで減らせました。
写真
Before
macで写真ライブラリをTime capsule(無線Lan上の外付けHDDみたいなもの)に保存して使う
※写真データを外付けHDDに置いて管理する感じ
やりたいこと
After
最初はGoogle Photoを移行先に考えてました。
写真の無劣化のオプション(Driveの容量を消費する)があって、PCでもMacでも、iPhoneでもAndroidでも使えるのは、良かったです。
でも、色々と僕の使用用途とは合わなかったので、結局iCloudのフォトライブラリにしました。
AndroidはiCloudフォトライブラリーが使えないので、iPhone SEに買い換えました。
色々試して分かったことは、Google Photoは基本的にスマホで写真を撮るライトユーザー向けで、大量のデータや、RAWデータ、写真の編集(現像)をする人は向いていないことです。
Google Photoの問題点
RAWの扱い
RAWはカメラのセンサーの情報そのもののデータです。データを圧縮したJPEGより様々な情報が残っているので、写真を編集する場合、画質面で有利です。 デジカメでJPEGとRAWの両方で保存するようにしているので、同じファイル名で違う拡張子のデータ(xxxx.jpgとxxxx.ORF(RAW))は同じ写真として扱いたいです。
GooglePhotoでJPEG + RAWで保存しようとすると、どうも2枚の別の写真として表示されます。
モードによってはxxx.ORFの名前のままJPEGに変換されます。 しかも、Google PhotoでのRAW画像の表示は画質がかなり酷いです。
写真の修正
基本的にはGoogle Photosはアプリ内での修正しかできません。 他のアプリで修正はできません。 外部で画像を修正してアップロードすると別の写真として認識されます。 なので、一回削除してからアップする必要があります。
これは少しつらい…
結果
iCloudのフォトライブラリを使うことにしました。 200GBで400円です。
iCloudのフォトライブラリなら、iPhoneとPCの写真をクラウドに保存できて、常に同一になります。
RAWもちゃんと扱えますし(拡張子違いのファイルは同じ写真としてみなされる)、MacのPhotos(写真アプリ)で編集した写真もちゃんと同期されます。
スマホで削除したりお気に入りに入れた写真もちゃんとMacに反映されます。
iPhoneやMacの容量がひっ迫すると、使わない写真をデバイスから自動で消してくれます。
#また必要になったら勝手にクラウドから取ってくる。
写真のライブラリはデバイス上にあるので、Macで写真アプリの起動とかは、Time capsuleの時のようなストレスがないです。
本当に良く出来ています。
現状このレベルでデータを同期できるのは他にないかと思います。
#Adobe Lightroom CCくらい??
Google Photosは、やはりライト向けなので、他の人との写真共有にはいいですが、現状Google Photoへの一本化は難しかったです。今後に期待。
iCloudも50GBで130円なので、写真でスマホの容量がひっ迫してる人はオススメです。
iPhoneの16GBや32GBを買って容量が足らなくてヒーヒー言っている女の子は特に。
64GBや124GBの端末を買うより明らかに安いですし。(2年で3120円で50GB)
それに端末をなくしても、データが復元可能です。
うちの嫁さんも容量でヒーヒー言っていたので、人柱でGoogle Photoをオススメしてみました。(すまぬ…) 定期的にiPhoneの写真を消していたのですが(Google Photoの"端末の空き容量を確保"機能で)、端末の写真を消すのは少し不安そうでした。 また、写真アプリとGoogle Photosの二つを使うのは、少し混乱してました。
お金を払ってでもiCloudフォトライブラリに移行するほうが、確実に楽です。写真が端末にもあるのか、クラウドにしかないのかをユーザーが意識することがないので。
ある程度スマホを使えて写真はスマホ中心の人はGoogle Photoは凄いオススメです。
Google Play Musicと合わせれば、大抵の人のスマホ容量の悩みは救われるのではないでしょうか。
バックアップ
Before
Time machineでTime cupsuleにバックアップを保存
After
データがクラウドに保存されることが多くなり、バックアップの重要度は年々減ってるのであまり問題にしないことにしました。
去年Macbook proを買った時は、結局Time machineからの復元せずに手で環境を一から作りました。 何年もPCを使っているとゴミファイルが溜まったりして、動きが悪くなるので、復元したくなかったからです。
また、最近のアプリは設定がサーバに保存されているので、ログインするだけで全て復元されます。 一昔前みたいにブラウザのブックマークやサイトのパスワード、メールのデータをエクスポート・インポートする必要はなくなりました。
やったのは、pythonとかatomとかのソフトウェアを入れるくらいです。
これも試行錯誤して不要なものとか変な設定が入っているので、一から構築して正解でした。
新しいマックを買った時は、3,4時間で大体の移行ができました。
time macheineのようにファイルの修正差分をさし戻したい場合は、googleDriveで、30日間の変更は差し戻せます。
#dropboxも過去のバージョンに差し戻せるはず
iPhoneのバックアップ
iPhoneのバックアップはiCloudのバックアップで行うことにしました。 昔はiphoneのバックアップファイルがでかすぎて、ファイルの退避とかして苦労していたけど、もうおさらばです。
Appleの方針転換があって、デジタルハブはMacからiCloudになったので、せっせとiPhoneをMac(PC)と同期させる時代はとっくに終わりましたね。
#最近まで気づかなかった…
その他ファイル
iCloudの空容量が100GBくらいあるので、大事なものはそこを使ってます。
他はdropboxかGoogle DriveかiCloudの1TBを契約して移行する予定。
プライバシー重視ならiCloudなのかな??
まとめ
基本的には、大きいデータは、写真、音楽、動画しかなく、そのうち、消えたら絶対に手に入らないものは、個人で撮った写真と動画しかありません。 音楽も映画などの動画もe-pubなどの書籍も、個人的でないデータは全て再入手できるので、あまり気にしてません。
今は、Spotify(音楽)とNetflix(映画、ドラマ)、Kindle unlimited(本)とサブスクリプションの時代なので、本当にデジタルな持ち物が減りました。
音楽や動画、本の他に、多くの人が使うデータは、アプリのデータや、メモ、電話帳、ブラウザのブックマークやパスワード、メールくらいだと思うので、iCloudやGoogleのサービスで保存できます。
僕みたいにHDDが沢山あって管理に困っているひとは、実はいらないデータが多いはずなので、データの置き場所を見直すと、楽になれるかもしれません。
バックアップが不要になって、デバイスの同期がものすごい便利になります。
しばらく後3,4年くらいは、Apple製品で囲んで便利なクラウド生活をしようと思います。 Hand Offやユニバーサルクリップボードとか便利ですし。 他のサービスの進化に期待です。
よほどデータを溜め込んでいたり、音楽マニアや写真家でなければ、データをクラウドに移行する事を考えてもいいかもしれません。