watanabiの日記

健康法や普段思っていることを、いろいろ書いています。

新社会人の心得(社会不適合者向け) - 社会人にオススメな本もまとめました


僕は社会不適合者的なところがあって、社会人になった時に結構苦労しました。

今は結構仕事が上手くいくようになってるのですが、最初は会社や上司のいう事に合わせようとし過ぎてたようです。
途中から、アドバイスなどは無視して自分のやりたいようにしだしてから、急に上手く行きだしてビックリしたことがあります。

そんな僕の社会経験が、これから社会人になるのに不安な人や、なかなかうまく行かない新入社員とかは役に立つことがあるかもしれません。

会社は全体主義的なところで、個人より全体を優先させられます。就活風景を見れば分かるように個性を出すのは厳禁です。人々は役割を持った駒です。"仕事道"という宗教のような思想があり、会社の為に人生を捧げることを求めます。

そんな社会に嫌悪感を示すと、社会"不適合"者と病人のように扱われてますが、単に個人主義者なのだと僕は思います。リバタリアンアナーキスト、ヒッピー的な思想があるのではないでしょうか。

社会人の心得とかブログや本で結構ありますが、どれも全体主義的で、「自分を殺せ」とか「上司の命令は絶対」「どんな仕事も大切だから全力でやれ」みたいなのばかりです。
「仕事がつまらない?仕事はそういうものだ。」「顧客からお金をもらってるんだろ?それなら黙っていう事を聞け。」そんなんばっかりです。

人生の大半を占める仕事で、自分を殺すなんて悲しすぎます。人生を棒に振ってるようなものです。僕は自分の人生は自分のためにあると思っています。
歯車になってくるくる廻るより、自分でハンドルを握って、自分の足で歩いた方が人間らしいと思います。
利己的になれと言っているのではなくて、自分を大切にしながら周りとのバランスを取っていこうという話です

私たちは、いつも誠実に生きるようにさせられています。変われるのに変わらず、自分の小さな暮らしを大切にし、それが唯一の生き方だと思い込んでいます。ところが実際は、ひとつの中心から無数の放射線を描くことができるように、人の生き方はみな違います

ヘンリーD・ソロー.ウォールデン 森の生活

こんな僕は、30過ぎの子持ちのエンジニアなのですが、今頃になって中二病を拗らせかけています。そろそろ邪気眼が開眼しそうです。遅れてきた反抗期かもしれません。もはや社会に適合する気がありません。普通と少し違っていても気にしないのが一番です。

あと、記事の最後は社会人としてオススメの本をまとめました。

嫌なことはやらない

人間は感情的な生き物です。理性で分かっていても感情が拒否しているのであれば、長く続けることができません。ダイエットが続かない理由と同じです。精神力は有限なのです。
仕事は人生において大きな割合を占めます。人生の大部分を嫌なことに費やしてはいけません。大前提として、自分がやりたい仕事(職種)を見つけるべきです。働いてみて違うと思ったら早めに転職を考えたほうがいいです。
スティーブジョブスのスタンフォードでのスピーチがとても良いので、是非聞いてください。

youtu.be

やりたくない仕事(命令)は無視するか断るか、もしくはうやむやにする

自分はエンジニアを天職だと思っていますが、それでもやりたくない仕事は沢山あります。
やりたくない仕事をやっても、パフォーマンスが出ないし、精神力を無駄にすり減らします。

可能なら断りましょう。些細なことなら無視するかうやむやにすればいいです。人間には向き不向きがあります。その短所を補って長所を出せるようにするのがチームです。自分の長所で貢献すればよいのです。

みんながやりたくない仕事は、みんなで知恵を出し合って無くしたり、自動化したり、持ち回りにしたりしましょう。嫌な事は0にはできないので諦める箇所もありますが、人生の大部分を嫌な事で占めてはいけません。はなから諦めないで、少なくても減らす努力はしないといけません。

別に電話は取らなくていい

精神力は有限なので、嫌なら無理に取る必要はないです。電話に対する抵抗感は人それぞれ違うので、抵抗感が少ない人が取ればいいと思います。コミュ障なのに無理して精神をすり減らすのは良くないです。
電話を3コール以内に取らないと、体内の爆弾が爆発するデスゲームをやっているような人が凄い剣幕で注意することがあるかもしれませんが、電話を早く取れないと誰かが死ぬわけではありません。まぁ、早めに取った方が親切ではあります。

成果を出すことに集中する

仕事をするときは、この仕事の成功は何なのか、何が成果なのかを常に意識しないといけません。
基本的に仕事はアイデアを出すか汗をかくかの二択です。言い換えると、成果を提供するか、労働時間を提供するかということになります。

時間の切り売りはしない

成果を提供しないで、時間を切り売りするということは、替えの効く仕事をしているという事です。コモディティ化しています。目安としてはマニュアルや手順書がある仕事は時間の切り売りです。
替えが効く仕事は単価が安くなるし、長時間労働や過剰な献身など労働環境が悪くなります。
無駄に手順を複雑にしたり、ドキュメントを残さなかったり、業務内容を門外不出の「秘伝のたれ」して、替えが効かないようにする人たちもいます。その場合、ジョブローテーションができなくなるので、ずっとその仕事に関わることになります。その結果、今は良くてもその仕事がなくなった時には、時代遅れの浦島太郎状態になって野に放たれるので、待っているのは悲惨な未来です。

本質志向を身に着ける

この仕事の本質は何なのかを考えなくてはいけません。
パレートの法則(2:8の法則)というものがあり、本当に重要な事は2割しかありません。
その2割に全力を注ぐようにしましょう。つまり、8割の仕事は捨てることになります。枝葉に惑わされずに幹に集中しましょう。
僕は仕事のタスク(役割)を3つだけに絞って、3つのことだけに注力する事が多いです。

全てで100点を取らない

全てで100点を取るという事は大抵無駄です。なぜなら本当に重要なことは2割しかないからです。全てで100点を取るのは重要ではない8割に力を費やしているということです。時々、上司に枝葉の細かい出来を突っ込まれることがあるかもしれませんが、そこは、「重要ではない」と反論するか、受け流しましょう。
過剰品質は大抵無駄です。

「エッセンシャル思考」という本に良くまとまってます。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

仕事を断ることを覚える

3倍の成果を出すための最短ルートは、仕事の速度を3倍にすることではなくて、仕事の量を3分の1にすることです。仕事には不要なものが沢山あります。仕事を振られたら、背景を聞いて必要か判断しましょう。そのためには全体感が必要です。本当に必要な2割に集中するには仕事を断るシチュエーションも出てきます。

対立を恐れない

調和も大事ですが、時には何かを変えないといけない事があります。変化を好まない人は一定数いるので、時には対立が起こります。大抵は、秘伝のたれ職人と対立することになります。

自分で考えて行動に責任をもつ

自分でやったことには責任を持つべきです。「上司に言われたからやった。だから悪いのは上司」みたいなのは良くないです。指示されても、納得できなかったり微妙な内容だったら、ちゃんとその場で言うべきです。
人のために仕事をするのではなくて、自分のために仕事をした方がいいです。

ミスは気にしない

完璧主義的なところがあったので、始めはミスをしたらとても傷つきました。原因を分析して対策したりしてましたが、だいぶ心が削られました。しかし、年を重ねるごとにミスは確率論的にランダムに発生すると考えるようになり、気にならなくなりました。

CTOを含め偉い人とかとも一緒に仕事をしましたが、どんな人もミスをします。(思った以上に)
偉い人も進捗を隠したりしょうもない事をするし、しょうもない言い訳をしてきます。(スキルや知識は半端ないのですが)

ミスは気にしないのが一番です。ただ、ミスが許されない場合は、ダブルチェックをしたりとミスを防ぐ仕組みを入れるべきです。
ミスを防ぐことに集中力を使わず、大切なこと、物事を前に進めることに集中力を割くべきです。ミスは仕組みで防いだ方がいいです。(防ぐべきミスの場合は)

ミスをしない一番の方法は、難しい事をしないことです。ミスをしたら難しいことに挑戦してるんだと思っておけばいいです。

もし、自分のミスで誰かに迷惑を掛けてしまったら、今度は自分が積極的に誰かの迷惑を被ればいい話です。それがチームだと思います。

後は、こまごましたコツとか

  • スキルの付かない仕事は避ける
  • グローバルな視点を持つ
  • 英語を勉強する
     →特定の組織でしか使えないスキルや知識ではなくて、可能な限り世界で通用するスキルを習得した方がよいです。
     社外のセミナーに参加したりしましょう。
  • 誰かのアドバイスが役にたった事はほとんどない。読書が大切
    何故か、人のアドバイスが役にたったことが殆どないです。サッカーで言うところのフォワードに守備や献身性をやたら押し付けるようなアドバイスばっかりです。社会不適合者はひねくれ者のせいかもしれませんが。

その分、読書が役に立ちました。知識労働型の社会では、常に勉強することが大切です。

新社会人にオススメな本

役に立った本を一部紹介します。

エッセンシャル思考

仕事で「選択と集中」をするコツが書いてあります。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

キャリア設計や人生の色々な選択をどうすれば良いか書いてあります。
結構模範的で共感できる点がありました。

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

ハーバードの自分を知る技術 悩めるエリートたちの人生戦略ロードマップ

  • 作者: ロバート・スティーヴン・カプラン,福井久美子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2014/07/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る

嫌われる勇気

どうしても周りの目を気にしてしまう時、息苦しい時に読むといいです。
タイトルで受け入れられない人がいるかもしれませんが、とても良い本です。
アドラー心理学ブームの先駆け的な本です。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

そのほか一般教養的な本で良さそうなやつ。

ネクスソサエティ

あのドラッカーが書いた、未来の予言書です。発売から結構時間がたってますが、既に保護主義の復活など予言が当たってきてますね。凄い。
製造業もかつての農業と同じように保護主義が取られると。
ちなみに、保護された製造業がどうなるのかというと、

保護主義は、経済的な利害と政治的な力学に加え、情緒的な郷愁と偏狭な愛国心によって勢力を伸ばす。だが、そこからは何も生まれない。成熟産業に対する保護は無効である。すでに七〇年に及ぶ農業保護の経験が明確に示している。

PFドラッカー.ネクスト・ソサエティ(Kindleの位置No.634-636).ダイヤモンド社.Kindle版.

知識労働者・テクノロジストがどのように行動すればよいのか。社会はどのように扱うべきなのか。など参考になる点が多いです。
知識は急速に陳腐化するので、常に勉強しましょう。との事です。

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

社員をサーフィンに行かせよう

パタゴニア創業者が書いた、自伝・経営書です。
このままだと自然環境が持たないのは明白です。
環境保全と企業経営の考え方が載ってます。
絶版になってたので中古で買ったのですが、最近加筆と共に復活しました。kindle版もあります!

新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて

新版 社員をサーフィンに行かせよう―――パタゴニア経営のすべて

資本論

資本主義の仕組みと限界、なぜ労働者が搾取されているのかが分かります。
社畜必携の書。

原書はぱないので池上さんの本か、漫画版がオススメです。

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」

資本論 (まんがで読破)

資本論 (まんがで読破)

森の生活

ガンジーに影響を与えた思想家が社会に嫌気がさして?森で生活する本です。
100年以上前の本ですが、今読んでも素晴らしいです。
序盤の社会風刺が痺れます。一番好きな本かもしれません。
こちらは社会不適合者必携の書。

最近、新しい翻訳の本が出たので、それがいいです。

ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫)

ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫)

銃・病原菌・鉄

ジャレドダイヤモンドの本は教養として特に読んだ方いいと思います。
ものの考え方、検証方法が参考になるし、全ての本でいろんな既成概念を打ち壊してくれます。
第三のチンパンジーとか昨日までの世界の方がテーマが面白いかもしれないので、お好きなやつをどうぞ。

若い読者のための第三のチンパンジー (草思社文庫)

若い読者のための第三のチンパンジー (草思社文庫)

全体主義の起源

社会や会社を全体主義だとdisったからには、この本も外せません。
僕は軟弱者なので、原書は読めません。

あとは、

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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統計学が最強の学問である

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GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

だんだん説明が面倒になったので、省略しますが、とても良い本だった記憶があります。