なぜ子育てで詰むのか。- メカニズムを考える
最近子供が三歳半になってやっと手がかからなくなったので、子育てで溜まったノウハウを描き貯めとこうと思います。
自分は31歳、男、娘1人、ITエンジニアです。月の残業時間は0-20時間くらい。
娘は少し大変な方で、1,2歳の時に一回詰みかけました。
自分は要領がよい方だと自負していたのに、思っていた以上に子育てが大変で詰みかけてしまいました。しかし、そこから地道に改善していって、子育てが問題なく回るようになりました。
春に第二子出産予定なので、詰む予防策を自戒を込めてまとめます。
欲を言えば3人子供が欲しいので、これからも効率厨として子育て効率化に励む次第です。
思えば、育児詰んだ系のブログが前に流行りましたよね。
現代社会は核家族化とか人口集中、長時間労働など、構造的に子育ての難易度が高いので、誰しも詰みかけた経験はあるのではないでしょうか。
問題解決の基本は現状把握です。問題の根っこを見つけて対策しないと、なかなか効果がでません。
まずは子育てで詰むメカニズムを自分なりに考察してから、対策を考えていきましょう。
なぜ子育てで詰むのか
実体験として基本的には子育てでやること一つ一つの難易度は高くないと感じました。
やることはだいたい以下の通りです。
- あやす
- 抱っこをする(結構長い)
- 食事をとらせる
- お風呂にいれる + 着替えさせる
- 監視(危ないことをしてないか)
- 子供の遊び相手(大きくなったら)
- 家事
難易度が高くないのは当たり前の話で、子育てに高度なスキルや能力が求められるのであれば、人間はとっくに絶滅してます。
なぜ大変なのかというと、
- 単純に人手が足りない
夫婦二人で育児とか明らかに人手不足。
しかも夫は長時間労働で育児参加が少ない。 - 面倒を見続けるので休めない
体調最悪の時でも世話をしないといけない - 病気を家族で移し合うイベントが定期的に発生する
- 家で子供とずっと居るのは精神的に疲れる
と、言う感じです。
夫婦二人で育児をした場合、常時7-8割の力を割き続けないといけない感じです。
育児はとにかく消耗戦なのです。長時間の抱っこにおんぶ、保育園の送り迎え、子供をあやすなど、子供と向き合うキモは体力と精神力なのです!
現代の育児をスポーツに例えると、マラソンです。それも160kmを走るウルトラマラソンです。昔の育児は祖父母や親戚と協力してやっていたので、ゆとりのあるハイキングだったのに、今では孤独なウルトラマラソンです。
詰むというのは、育児関係者全員がフィジカル的に、メンタル的に子供の面倒を見れなくなるということです。
・風邪が蔓延
・夫の仕事が忙しくなって、子育てに参加できない
など戦力を大幅に削ぐイベントが発生することにより、120%の力を割かなければならなくなる時があります。
しかし、長期の子育てで体力と精神が徐々に削られている状態なので、余力がないので詰むのです。
また、
- 潔癖症的な子育て観の蔓延
砂や土を食べたりしたらダメ
必ず消毒
お風呂も毎日入れないとダメ、シャンプーも絶対しないとダメ - 他人に迷惑をかけるのは絶対的に悪だとする価値観の蔓延
→常に子供を監視して、ダメな行動や止めさせないといけない
なども、子育てをする上で親の負担になります。特に精神面の負担が大きくて、子供が言う事を聞かなかったり、電車で泣き出したりすると、凄い気を使うしイライラします。
子育ての大変さは、長期の消耗戦+精神攻撃です。
子育てをして感じたことは、子育ては基本的に効率化はできない。世話をしないといけない時間は変わりません。
少なくても、食洗機を買って自動化とか、お惣菜を買って料理をしないとか、育児はお金で解決するのが難しいです。
しかし、子育ては手間をかけたければ際限なくかけられるので、意識して線を引かなくてはいけません。
※子育てのお金も同じように、使えばいくらでも使えるし、使わなければ全然使わないこともできます。
効率化が出来るのは家事です。特に料理は作り置きなど効率化できる余地が大きいです。
子育て対策
子育ての対策を簡単にまとめると
- 人手を増やす
可能ならどちらかの地元に住む。両親、兄弟、友達の近くに住む。人手を増やすのは最も効果的な方法。両親と同居してたら子育てで詰むとかまず無いと思います。 - 体力をつける、風邪をひかないようにする
育児は消耗戦。何より体力が重要。
昔は頭痛、腰痛持ちで4kgの子供を抱っこできなかったのですが、食事と運動習慣を見直して、今は13kg近くの娘を普通に抱っこできます。
帰宅ランをしてから体力がついて、子供と一緒に走り回れるし、色々無理がきくようになりました。強引にでも抱っこして保育園に連れて行く選択肢が取れるだけで大分違います。
ついでに、免疫力もついて体調を崩しにくくなりました。
肉体と精神は繋がっているので、体力が付くと精神力もかなり付きますよ。 手助けが無いのならば、育児というウルトラマラソンを走り切る体力は絶対に必要です。 家事の効率化
食洗器や乾燥機などを使ったり、料理の作り置きを覚える。
詰みかけた時に、「自分も料理が出来た方がいいな」と思い、1年半前から料理をしているけれども、夫婦両方が料理できると圧倒的に柔軟性が増します。嫁さんが疲れてるときはこっちで作ったりとか。嫁さんが寝かしつけしてるときに、こっちは作り置きを作っておくとか。
さらに、お互いに作り置きレシピや、冷凍できる食材・料理、一気に何品も作る小技などノウハウの共有ができるようになるので、お互い料理レベルがぐっと上がります。料理って独学で学んでずっと一人でやるものなので、自分の方法が正しいのか、効率的なのかとか、なかなか判断できないんですよね。
ちなみに僕はNHKの「今日の料理」を連ドラ予約してます。凄く良い番組。
www.kyounoryouri.jp適度にサボる、子供を自由にさせる
現代の育児では当たり前とされている事も、実は何の根拠も無かったり、過剰だったりすることがあります。
毎日のお風呂やシャンプーの習慣もそうで、医学的には不要なのに企業のキャンペーンや広告で刷り込まれた習慣とかもあります。
子育てが苦しい時は、実はやり過ぎ、過剰にリスクを回避しすぎだったりすることもありそうです。当たり前を見直す事も今の子育てでは必要です。
ジャレドダイヤモンドの「昨日までの世界」に現代と原始時代(伝統社会)の子育ての比較があるので、読んでみると新たな発見があると思います。
- 作者: ジャレド・ダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2013/02/26
- メディア: ハードカバー
- 購入: 5人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
ここまで、子育てで詰むメカニズムを考えました。
次は実際にやってみて効果があった対策を紹介しようと思います。